宮本武蔵のことばや考え方から、人間関係のヒントを感じることがよくあります。ゆる~い現代語訳より、いくつかピックアップしてみました。
「相手を傷つけようとすれば、自分も傷つくものです」
宮本武蔵の兵法35か条より。自分の刀が相手にあたるということは、相手の刀も自分にあたる、と武蔵は言っています。
「雰囲気は人に移る」
『五輪書』火の巻(12)の趣旨を意訳しました。あくびや眠気は人にうつる、ゆったりとした雰囲気も人にうつる、と武蔵は言います。自分がのぞむ雰囲気があれば、まずそれを自分でつくることですね。
「弱気にならない、調子に乗らない、小手先の計算はしない」
宮本武蔵の兵法35か条の「第8条」より。原文は「減らず上らず巧まず」です。武蔵が考える心のありかたの理想は、水です。
「寄り添って離れない」
宮本武蔵『五輪書』水の巻(24)より。「漆膠(しっこう)の身」のことです。