宮本武蔵は、江戸時代のはじめに活躍した剣士です。
宮本武蔵のおもしろい逸話を集めてみました。
武蔵は遅刻しなかった
宮本武蔵の戦いでもっとも有名なのは、巌流島の決闘です。
武蔵は約束の時間にわざと遅れてきて、相手をイライラさせて勝ったといわれています。
でも…
史料『小倉碑文』には、じつはこう書いてあります。
「ふたりは同時に相対した」
決闘の場所についたのは、同時だったんですね。
対戦相手は佐々木小次郎ではなかった
巌流島の戦いの対戦相手は、一般的には、佐々木小次郎だといわれています。
ところが…
史料『小倉碑文』をよく読むと、対戦相手の名前は一切出てこないんです。
史料のなかでは、ただ単に「岩流」と呼ばれています。
「岩流」とは、その人物がつかっていた剣の流派の名前です。
本名はわからないんです。
武蔵の死後、百数十年たってようやく、佐々木小次郎という架空のフルネームが完成しました。
太鼓をみて二刀流を思いつく
宮本武蔵といえば、二刀流です。両手に刀をもつスタイルですね。
武蔵はこれをどこで思いついたのか。
諸説あります。
ひとつは、神社の太鼓です。
両手のバチで太鼓をたたいている人をみて、ピンと来たんですね。
船のオールがヒントに
二刀流の原点としては、こんな話もあります。
あるとき、武蔵は一人で大勢の敵を相手にしたことがありました。
その際、片手には刀を持ち、もう片方の手には船のオールの切れ端を持って戦ったそうです。
このときに、「これはいいかも!(・∀・)」と、二刀流のヒントを得たともいいます。
「両手に刀を持つと戦いづらい」
一方で、二刀流を否定するかのような爆弾発言もしています。
「両手に刀を持つと戦いづらい」
って、武蔵( ̄□ ̄;)!!
⇒関連記事:宮本武蔵の爆弾発言「二刀は戦いづらい」
一流の剣士であり、一流のアーティスト
宮本武蔵は、一流の剣士です。
と同時に、クリエイティブな才能に恵まれた一流のアーティストでもありました。
絵や彫刻の腕前は、プロ級でした。
武蔵の描いた「枯木鳴鵙図」(こぼくめいげきず)という絵は有名です。
以上、宮本武蔵のおもしろい逸話、意外な横顔でした。
もちろん、逸話イコール史実とは限りませんが、いろいろな武蔵が想像できて興味深いですね。
最後まで読んでくださってありがとうございました。