よく「人が緊張するのは、実力以上にうまくやろうとするからだ」と言われますよね。
だから「実力以上にうまく見せようとせず、ありのままの自分でのぞめばOK」って。
それはもちろんそうなんですが、そうは言っても、できるだけうまくやらなくちゃならない場面もあります。
そんな場面のことを考えると、焦って気持ちがうわすべりしてしまうんじゃないかと、ぼくは不安になります。
そういうときにぼくを救ってくれるのが『五輪書』です。
『五輪書』風の巻にこんな言葉があります。
「諸事、しつけたる者のする事は、忙しく見えざるものなり」
意味は、「なにごとも、達人のすることは、せかせかしていません」みたいな感じです。
焦らなくていい。急がなくていい。ゆったり。やることをやればいい。言うことを言えばいい。
そう考えると、うわすべりしそうな気持が少し楽になるんです。
ありがとう、『五輪書』。