宮本武蔵の書いた『兵法35か条』のゆるい現代語訳です。今回は第18条と19条です。
第18条 陰(いんのかげ)をおさえる
どうも。宮本武蔵です。
さて…
今回は、陰(いんのかげ)をおさえる、についてお話しますね。
相手をよくみると、十分注意をはらっている部分もあれば、注意が足りていない部分もあります。
もし、ものごとを自分のペースにもっていきたければ…
相手が注意をはらっている部分をつくと見せかけて、注意が足りていない部分をつくんです。
相手の注意が足りていない部分のことを、陰(いんのかげ)といいます。
第19条 影(ようのかげ)を動かす
相手の考えていることが、なかなかわからないときは、どうするか…。
そんなときは、何かちょっと仕掛けてみてください。
それに対する相手の反応から、相手の考えていることを読み取ります。
つまり…
勝負のとき、相手が刀のうごきを悟られまいとしてまったく動かない場合は、相手のからだを打ってみるんです。
すると、かならず相手のからだが動き出します。それを見るんです。
私の流派では、じーっと停滞することは、あまりオススメしていません。
相手に動きが出たところをつきます。
これが、影(ようのかげ)を動かす、という方法です。