宮本武蔵『五輪書』水の巻(29)~(31)のゆるい現代語訳です。
いろいろな攻め
<顔を刺す>
敵と向かい合って接近したときは、
敵の顔を突く心構えでいることが大切です。
顔を突く気持ちがあれば、
相手は思わずのけぞります。
おまけに、相手の注意を
こちらの剣先に向けることができます。
そうなれば、いろいろと有利ですよね。
ぜひ、やってみてください。
<胸を刺す>
狭くて、十分な広さがない場所では、
刀が振れないので、斬ることができません。
そんなときは、相手の胸を突きます。
コツは、刀の先がゆがまないように、
ぶれないようにすること。
戦っていて疲れたときや、
刀が切れなくなってきたときも
有効ですよ。
<喝咄(かつとつ)>
相手に斬りかかったとき、
間髪入れず、刀を下から突き上げるようにして
攻撃をしかける方法もあります。
よく練習してみてください。