宮本武蔵の書いた『兵法35か条』のゆるい現代語訳です。
今回は、第20条と21条です。
第20条 弦(つる)をはずす
弓ってありますよね。
弓の弦(つる)をピンと引っ張ると、固くなります。
それと同じで…
誰かと対面したとき、相手も自分も、弦をピンと張ったように緊張して固くなることがあります。
そんなときは、体、心、足の運び、なんでもいいので、とにかくリラックスのきっかけをつくることです。
これが「弦をはずす」です。
相手が思ってもいないようなことで弦をはずすと、より効果的ですよ。
工夫してみてくださいね。
第21条 くしの教え
髪の毛をとかす道具に、くしがあります。
あれを、自分の心の中に持つんです。
心のくしです。
心がもつれて固くなったときは、心のくしで解きほぐすんです。
こんがらがったものを、ほどくんです。
ちなみに…
心が引き締まって固くなることと、もつれて固くなることは、似ています。
でも、別物です。
心が引き締まって固くなるときは、うまくいきます。
もつれて固くなるときは、うまくいきません。
よく考えておきたいことですね。