宮本武蔵『五輪書』水の巻(32)のゆるい現代語訳です。
敵の刀を叩いて受ける
相手との間で、
ドタン!ドタン!という
いやな感じのリズムが生まれたときは、
ムードを切り替えましょう。
どうすればいいか?
そういうときは、
相手が打ってきた刀を
自分の刀で叩いてから、
攻めに転じるといいですよ。
まず、叩くことで先手を取ります。
そのあと、すかさず打つことで
さらに先手を取るんです。
叩くといっても、
そんなに強く叩くわけではありません。
また、
相手の刀を、力でがっちり
受け止めるわけでもありません。
大切なのは、呼吸です。
相手がどれほど強く切り込んできても、
タイミングが合えば、
そっと叩くくらいの気持ちで十分です。