宮本武蔵の『五輪書』火の巻。その序文のゆるい現代語訳です。
火の巻(序文)
どうも、宮本武蔵です!
わたしの流派(二天一流)の戦い方を、火になぞらえて説明しますね。
だからこの巻は、火の巻と名付けます。
勝利とはなにか?
広い意味でとらえたいと思います。
小手先の小さな勝利は、本当の勝利とは言えませんよね。
わたしはたくさんの戦いに命を懸けて臨んできました。
本当に大切な場面では、小手先の勝利などありえません。
ここぞというときは、1人で5人、10人を相手にすることもあります。
1人で10人を相手にするのも、1000人で1万人を相手にするのも、やってることは同じです。
やってることは同じとはいえ、
ふだんから1万人を相手に練習はできませんよね。
だからこそ、
ふだん1人で練習しているときから、
大舞台や本番をリアルに想像して取り組むことが大切だと思うんです。
この道をまっすぐ歩んで極めよう!という決意で、朝も夜も励んでいると、
その向こうに自由な世界が待っています。
ふしぎな力がわいてきます。
それが道に励む者の世界です。