宮本武蔵の書いた『兵法35か条』のゆるい現代語訳を書いています。
今回は第25条。
テーマは「敵の身になって考える」です。
第25条 敵の身になって考える
自分を敵の立場に置き換えて考えてみてください。
すると、見えてくるものがあります。
敵は、一人で立てこもっているのか。
大勢の仲間がいるのか。
武芸の達人なのか。
などなど。
敵にもいろいろあるかと思いますが、敵の立場に身を置いて、敵の苦悩を感じ取るんです。
敵にも、苦悩があるはずです。
迷いがあるはずです。
それを知らないと、弱い敵も強く見えてしまいます。
未熟な敵も、達人に見えてしまいます。
少ない敵も、多く見えてしまいます。
それだと、本来は有利ではないはずの敵を、有利にしてしまうんです。
そうならないためにも、敵の身になってください。
そして、敵にも苦悩や迷いがあることを感じ取ってください。