『五輪書』序文(3)のゆる~い現代語訳です。
ここでは武蔵が武芸の道について語りはじめます。
序文(3)
武芸とは、なんでしょう?
それは、武士がきちんと取り組まなくてはいけない道です。
武将の立場でも、兵士の立場でも、知っておくべきものです。
残念ながら、いまの時代、武芸を本当に理解している武士はいません。
ところで、
道といっても、世の中にはいろいろありますよね。
たとえば、仏法の道は、人々を苦しみから救います。
儒教の道は、学問をあつかいます。
医者の道は、病気をなおします。
歌道者の道は、和歌をおしえます。
ほかにも、お茶などの風流な道もあれば、弓の使い方をきわめる道もあります。
本当にいろいろです。
みんなそれぞれ好きな道を稽古しています。
でも、武芸の道を好む人は、ごく稀です。