五輪書の現代語訳その79

宮本武蔵の五輪書。今回は、風の巻(7)です。

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素早い歩きにこだわらない

足運びにこだわる流派もあります。

浮き足、飛び足、跳ね足、踏み詰め足、カラス足など。

さまざまな素早い足運びを身に付けようという流派です。

私から言わせていただくと…

素早い足運びにばかりこだわるのは間違っています。

まず浮き足。これはダメです。戦いになるとどうしても浮き足立つものですから、むしろしっかりとした足取りを心掛けたいものです。

飛び足。これもダメです。飛ぶことに気を取られると、ろくなことになりません。そもそも、戦いの最中に何回も飛んでる場合じゃありません。

跳ね足。これもダメです。跳ねよう、跳ねよう、という気持ちで戦って勝てるわけがありません。

踏み詰め足。これは待ちの姿勢なので、とくにダメです。

そのほかにも、カラス足など、いろいろな素早い足運びがあります。

でも、沼地、湿地、山、川、石原、細道など、場所によっては素早く歩けないところもあります。

わが流派では、これといって素早い足運びをするわけではありません。

普通でいいんです。むやみに急がないことです。大事なのはタイミングです。

五輪書のゆる~い現代語訳もくじ

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