宮本武蔵の『兵法35か条』。その第2条のゆるい現代語訳です。
第2条 兵法の道
ものごとの大小にかかわらず、おなじ心がまえでのぞむのも、ひとつの方法です。
たとえば兵法では、大勢を相手にするときも、一人を相手にするときも、基本的な心がまえは変わりません。
また、
自分の心を「総大将」と考え、手足を「家臣」と考え、胴体を「兵士や領民」だと考えれば…
自分のからだを統率するのも、国をおさめるのも、おなじだと言えます。
すべては一つだと考えます。
過ぎることなく、足りないこともなく…
強すぎず、弱すぎず…
頭のてっぺんから足の裏まで、おなじように心を配り、片寄ることがないようにします。
それが兵法の道の歩き方です。