宮本武蔵『五輪書』水の巻(3)のゆるい現代語訳です。有名な「観」と「見」のはなしが出てきます。
ものの見方のこと
ものの見方には、2種類あります。
「観」と「見」です。
「観」は、広い視野で大きくとらえる眼です。
「見」は、近いところを細部までとらえる眼です。
「観」の眼は強く。
「見」の眼は弱く。
遠いところを近く見て、
近いところを遠く見ます。
相手の動きを知ることは大切です。
でも、目を盗られてはいけません。
相手の動きを知りながら、
相手の動きにとらわれない。
これがものを見るコツです。