人それぞれ、これがあると楽しい時間が過ごせる!というものがありますよね。
たとえば、ハマっているゲーム、録画しておいたテレビ番組、大好きなおやつ、趣味のアイテム、読みかけのマンガ、などなど。
でも…
急にその楽しみがなくなると、とガッカリです。
実際、きのうのぼく自身が、そうでした。
そんなときは…
宮本武蔵の『五輪書』です。
「楽しむ」をテーマにして読む
『五輪書』の本来のテーマは「勝つ」です。
これを「楽しむ」に置き換えて読んでみます。
すると3つの心得が見えてきました。
1.それがなくても楽しめると知る
宮本武蔵は「刀がないと勝てないという思い込みは捨てましょう」と言っています。
⇒『五輪書』火の巻(26)より
原文は「無刀にて勝つ心あり。太刀にて勝たざる心あり」です。
きのうは、これを自分自身にあてはめてみました。
欲しいアイテムがないと今を楽しめないという思い込みを、捨てました。
2.いまここに楽しみを見つける
武蔵は「いまの状況にメリットを見つけて、それを活かしましょう」という意味のことを言っています。
⇒『五輪書』火の巻(6)より
原文は「其儘其理を受けて」です。
これも自分自身にあてはめてみました。
欲しいアイテムはない。
でも、今ここには、なにかしらのメリットや楽しみがある。
それを探してみる。
そんなふうに意識してみました。
すると…
あたりまえの何気ないこと一つ一つが少しずつ味わい深くなって、楽しくて、じわっと心が癒されました。
3.心は水のように
武蔵は「心は水のように」と言っています。
⇒『五輪書』地の巻(4)より
水は変幻自在。自由奔放です。
容器によって丸くもなれば四角にもなります。
一滴のしずくにもなれば、大海にもなります。
水のように自由に、変幻自在な気持ちで、今という瞬間を自分で満たしていく。
いつの間にか、そういう自分自身の心のうごきを楽しめる気分になっていました。
おかげで、きのうは良い時間が過ごせました。