宮本武蔵『五輪書』水の巻(13)のゆるい現代語訳です。有名な「構えあって構えなし」のはなしです。
構えあって構えなし
刀には、決まった構えがあるようで、構えがありません。
というのも、
ときと場合に応じて、構え方が変わってくるからです。
なぜ変わるのか?
斬るためです。
その場その場に応じて、斬りやすいように構えを変化させます。
構えるときに、
「相手の刀を受けよう」とか、
「はねのけよう」と思わないでください。
斬る!と思ってください。
すべては斬るためです。
だから、
構えにとらわれてはいけません。
構えながら、構えにとらわれない。
これが「構えあって構えなし」です。