宮本武蔵の書いた『兵法35か条』のゆるい現代語訳です。
今回は第9条と第10条です。
第9条 兵法の上中下
兵法には、上・中・下があります。
「下」の人たちは、構えの多さやパワー、スピードを見せつけようとします。
「中」の人たちは、細やかで、ワザをひけらかしながらも、タイミングがとれていて、品格があり、見栄えもいいです。
「上」の人たちは、力強くもなければ、弱々しくもありません。
才走って目立つこともなく、素早いわけでもありません。
見た目は華々しくもなく、悪くもありません。
ただ、ゆったりと、まっすぐ、静かです。
これが「上」の兵法です。
第10条 心のものさし
心の中にものさしを持つことをオススメします。
自分の心のものさしを相手にあててみると、いろいろなことがわかってきます。
たとえば…
相手の強いところ、弱いところ。
まっすぐなところ、ゆがんだところ。
気持ちが張っているところ、ゆるんでいるところ。
などなど。
心のものさしを使えば…
丸いものも角ばったものも、長いものも短いものも…
ゆがんだものも、まっすぐなものも、よく知ることができます。