宮本武蔵の書いた『兵法35か条』のゆるい現代語訳です。今回は第13条です。
第13条 試合の始まり方
試合の始まり方には3つのパターンがあります。
1.自分からしかける。
2.相手からしかけてくる。
3.同時にしかける。
この3つです。
これを「3つの先」といいます。
ひとつ一つみていきますね。
まず…
自分からしかけるときです。
からだは攻める態勢を取りつつも、足と心は残しておきます。
このとき、気持ちは緩まないように、かといって固くなり過ぎないように気を付けながら、相手の心を動かすようにします。
つぎに…
相手からしかけてくるときです。
このときは、からだをどう動かそうか…などとは一切考えません。
無心となり、相手の動きに応じて、そのまま先手をとれるようにします。
最後に…
相手と自分が同時にしかけるときです。
このときは、からだを強くまっすぐにして臨み、刀なり、からだなり、足なり、心なりで主導権がとれるように心がけます。
以上が「3つの先」という話でした。試合の始まり方はとても重要です。