宮本武蔵『五輪書』水の巻(18)のゆるい現代語訳です。
縁の当たりのこと
こちらが攻撃を仕掛けようとすると、
相手がすばやく身構え、
防御の体制をとってしまうことがあります。
そうなると、
はじめ狙っていたところに刀をあてるのは、
難しいですよね。
でも、せっかくですから
そのまま攻撃してしまいましょう。
相手の頭でも手でも足でもいいんです。
どこかに当たればラッキーじゃないですか!
振った刀を無駄にしてはいけません。
はじめの思惑と違ったことになっても、
それに固執せず、つぎの可能性を探ればいいんです。
この攻撃方法を「縁の打ち」といいます。
これはよく練習しておいてください。
いろいろな場面で応用できる考え方です。