宮本武蔵の書いた『兵法35か条』のゆるい現代語訳です。今回は第16条と第17条です。
第16条 2つのステップ
刀を1回打つあいだに、足は2ステップします。
ノリノリで攻めるときも、相手の刀をよけるときも、突くときも、引くときも、足は2ステップです。
「足を継ぐ」というのは、これのことです。
刀の一打ちに対して、足が1ステップでは、のんびり過ぎてリズムが悪いんです。
2ステップです。それが自然です。
それぞれでよく工夫してみてくださいね。
第17条 剣を踏む
剣を踏むというのは…
相手の刀の先端を、自分の足で踏むようなイメージです。
相手の刀の行きつくところを、左足で踏みつける気持ちです。
踏むといっても、かならずしも足で踏みつけるとは限りません。
刀で踏む、体で踏む、心で踏む。どれもありです。
踏むことで先手をとって、自分の流れに持ち込めればOKです。
また…
踏もうとせずに、足をリラックスさせておくこともあります。
剣を踏むというのは、毎回毎回できることではありません。
よく研究してみてください。