宮本武蔵の書いた『兵法35か条』のゆるい現代語訳を書いています。
今回は第22条。攻めるタイミングの話です。
第22条 攻めるタイミング
のんびりした相手もいれば、せっかちな相手もいます。
相手によって、こちらから仕掛けるタイミングが変わってきます。
のんびりした態度の相手に対しては…
一触即発の間合いになっても攻撃するそぶりを見せないでおいて、いきなり素早く打ち込みます。
これが「一拍子」と呼ばれる打ち方です。
せっかちな相手に対しては…
こちらから打ち込む!と見せかけてじつは打たない、っていうフェイントをかけるとイイですよ。
すると、
相手はせっかちなので、こちらの動きにつられて打ち込んできます。それをよけて、今度こそ本当に打ち込むんです。
これが「二の腰」と呼ばれる打ち方です。
ほかにも…
体は打つ動きをしつつ、心と刀は残して、相手の気のすきを無心に強烈に打つ、
という方法があります。
これが「無念無相」です。
あとは…
わざと遅いタイミングで打って相手の調子をくるわせ、こっちのペースに持ち込むという手もあります。
これが「遅れ拍子」です。
ぜひ研究してみてくださいね。