宮本武蔵『五輪書』水の巻(後記2)のゆるい現代語訳です。これで水の巻は終了です。
ポイントのまとめ
焦ることなく、目の前の一つ一つに丁寧にのぞみましょう。
うまくいくコツを体で覚え、いろいろな経験をし、
いろいろなことを感じて、長い長い道のりを、一歩ずつ進むんです。
ゆったり、気長に行こうじゃありませんか。
日々の修行が自分の仕事であると心して、
今日はきのうの自分に勝ち、明日は他人に勝ち、
ゆくゆくはさらに強い者にも勝つ。
この本に書いた通りに練習してください。
ブレないでください。
たとえどんなに道を究めたつもりでも、心に背くなら、
それは道ではありません。
このあたりの感覚がわかれば、
一人で数十人の敵にも勝つことができます。
千日の稽古を「鍛」といい、一万日の稽古を「錬」といいます。
合わせて「鍛錬」です。このことを、どうか忘れないでください。