このサイトでは宮本武蔵の書いた『五輪書』をぼくなりにゆる~く現代語訳しています。現代語訳のもくじはこちらです。
今回のテーマは「一つになる」です。
火の巻(15)
一つになる
相手とのかかわり方のひとつに「まぶれる」という方法があります。
相手と混ざり合って一体となる方法です。
相手と自分が立場を別にして互いに張り合っているうちは、
どうにもこうにも進展が見えないことがあります。
そんなときは、思い切って近づきます。
相手に絡み付いて一体となりながら、出口をさぐるんです。
相手と自分の区別をなくすんです。
立場を超え、渾然一体となることで見えてくるものがあります。