五輪書の現代語訳その61

火の巻(18)

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3つの声

3つの声とは、戦う前の声、戦っている最中の声、勝利したあとの声です。

ときと場合に応じて声を使い分けることが大切です。

声は威勢を示すときに出しますよね。

火事のときに声を出したり、風や波に向かっても声を出すものです。

さて…

大人数でおこなう合戦のばあいです。

戦いがはじまるときの声は、できるだけ威勢よく発声します。

戦っている最中の声は、低く、底から響くようにするのがおすすめです。

勝利したあとの声は、大きく強く出すようにします。

これが3つの声です。

つづいて、1対1の戦いのばあいです。

敵を動かすために、わざと声を出すことがあります。

打つと見せかけて「エイッ!」と声を出すんです。

この声で敵の動きを誘っておいてから、声のあとに刀を打ち出します。

また、敵を討ち取ったあとに声を出すこともあります。

これは勝利を知らせるための声ですね。

以上の2つを合わせて「先後の声」といいます。

ちなみに…

大きな声を出すのは、刀を打ち出す前か後です。

刀を打つのと同時に大きな声を出すことはありません。

もし戦いの最中に声を出すとしたら、

自分がリズムに乗るための声ですから、低く発声するので十分です。

このあたり、よく考えてぜひ自分のものにして下さいね。

五輪書のゆる~い現代語訳もくじ

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