ぼくは武道をしません。
ですから『五輪書』を武道に活かそうと思って読むことはありません。
でも『五輪書』が好きです。
『五輪書』はいろいろな場面でぼくを助けてくれます。
気持ちが弱ったとき、心がさみしいとき、プレッシャーを感じるとき、緊張するとき…。
そういう場面で『五輪書』の言葉がぼくの心によりそって、勇気づけてくれることがあります。
いま、一番ぼくの心にしっくりくる言葉は、
無念無相
です。
五輪書の水の巻に書かれています。
あれこれ頭で考えるのではなく、
そのときその場で体から心からにじみ出る瞬発力、直感力を信じる。
本当のことだからこそ、へたな準備はいらない。
そういう場面ってありますよね。