宮本武蔵の五輪書。今回は、風の巻(3)のゆるい現代語訳です。
短い刀
以前、「刀は長ければいいというものではない」という話をさせていただきました。
だからといって、短ければいいというわけでもありません。
短い刀で勝つことにこだわる人は、
刀の短さを活かして敵の隙をついてやる!とか、
接近戦で優位に立ってやる!と考えがちです。
そういうのは、良くありません。
第一、敵の隙をさぐる姿勢は、すでに主導権を奪われていることになります。
受け身では勝てないのです。
一般的に刀の練習をするときは、受けたり、かわしたり、抜けたり、くぐったりします。
でも、そうした受け身の姿勢に引きずられるのは良くありません。
小手先でどうにかしようとするのではなく、
まっすぐ、正しく、堂々とした気持ちで臨みたいものですね。