あーりーです。
今回は『五輪書』序文(4)の現代語訳です。
ここでは、武蔵が「武士とはなにか」を語っています。
序文(4)
武士にとって、文武両道って大切ですよね。
なにか苦手なものがあったとしても、武士であるからには、できる範囲でがんばるべきだと思うんです。
武士って、そもそも何でしょう?
武士はいさぎよく死ぬものだと考えている人が、けっこう多いんじゃないでしょうか?
でも、いさぎよく死ぬのは、武士に限らないですよね。
出家した人も、女性も、農民も、だれだって、
いざとなれば義理を知り、恥を知り、いさぎよく死ぬことができるでしょう。
じゃあ、武士って何なのか。
武士が武士であるために大切なのは、勝つことです。
いさぎよく死ぬことではありません。
勝つのが武士の仕事です。
1対1の戦いに勝ち、大勢での戦いに勝ち、主君のため、自分のために、名をあげて、身を立てる。
これこそが武士の道なんです。
「武芸なんて学んでも、いざというときは役に立たないよ」という人がいます。
そこを役に立つように修行するのが、本物の武芸ではないでしょうか。