五輪書の現代語訳その80

きょうは風の巻(8)の現代語訳です。

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速さにこだわらない

速さにこだわる流派もあります。

それは間違いです。

速ければいいというものではありません。

そもそも「速い」とは、ものごとのタイミングが合っていないから「速い」といいます。

達人がすることは、タイミングが合っています。

だから、むやみに速くは見えないものなんです。

*****

よく「速きはこける」といいます。

速さにこだわると、うまくいかないことが多いです。

かといって、遅いのも良くありません。

速くもなく、遅くもなく。

周囲の流れにタイミングが合っていることが大事です。

宮本武蔵

達人のすることは、けっして忙しく見えないものです。

むしろ、ゆったりしています。

それでいて、間延びはしていません。

*****

刀を扱うとき…

速く斬ろうとすれば、何も斬れません。

急ぐ気持ちは、禁物です。

以前、「枕をおさえる」というお話をさせていただきました。

そのくらいの心持ちで十分です。

*****

相手がむやみに「速い」タイプのときは、どうしたらいいでしょう。

そんなときは…

こちらはあえて静かになって、相手のペースにひきずられないようにしましょう。

これを「そむく」といいます。

以上のようなことを、日ごろから意識していきたいですね。

五輪書のゆる~い現代語訳もくじ

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