いつもブログを読んでくださってありがとうございます。きょうは風の巻(9)です。
奥義などない
ほかの流派では、奥と表を区別することがあります。
奥とは、奥義・秘伝のこと。
表とは、初心者向けのワザ、ひろくオープンにされているワザのことです。
でも、実際に敵と戦うとき…
「初心者向けのワザで戦おう!」とか「奥義・秘伝のワザで戦おう!」
などと考えている暇はありません。
だから、この区別にはあまり意味がないんです。
わたしの流派では、初心者にはつぎのように指導しています。
まず、その人の得意なところ、理解しやすいところを身に付けていただきます。
そして、理解が深まったのを見て、だんだんと深い部分を伝授していきます。
奥だの表だのと、もったいぶった区別はしません。
山を思い浮かべて下さい。
山の奥へ奥へと進むと、いつの間にか、表(ふもと)に戻っていることがあります。
奥は表に通じます。
表は奥に通じます。
区別できるものではありません。
奥も表もなく、まっすぐな道を、まっすぐに伝授する。
それを心掛けています。