五輪書の現代語訳その81

いつもブログを読んでくださってありがとうございます。きょうは風の巻(9)です。

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奥義などない

ほかの流派では、奥と表を区別することがあります。

奥とは、奥義・秘伝のこと。

表とは、初心者向けのワザ、ひろくオープンにされているワザのことです。

でも、実際に敵と戦うとき…

「初心者向けのワザで戦おう!」とか「奥義・秘伝のワザで戦おう!」

などと考えている暇はありません。

だから、この区別にはあまり意味がないんです。

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わたしの流派では、初心者にはつぎのように指導しています。

まず、その人の得意なところ、理解しやすいところを身に付けていただきます。

そして、理解が深まったのを見て、だんだんと深い部分を伝授していきます。

奥だの表だのと、もったいぶった区別はしません。

山を思い浮かべて下さい。

山の奥へ奥へと進むと、いつの間にか、表(ふもと)に戻っていることがあります。

奥は表に通じます。

表は奥に通じます。

区別できるものではありません。

奥も表もなく、まっすぐな道を、まっすぐに伝授する。

それを心掛けています。

五輪書のゆる~い現代語訳もくじ

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