五輪書の現代語訳その9

宮本武蔵の『五輪書』地の巻(5)の現代語訳です。宮本武蔵といえば二刀流です。その本当の意味を、武蔵が語っています。

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わが流派を二刀流という

武士はいつも2本(二振り)の刀を身に付けています。

「せっかく2本あるんだから2本とも使おう!」というのが、わが流派のスタンスです。

そこで、わが流派を二刀流と名付けます。

せっかくあるのなら使う。

使わないともったいない。

命をかけて戦うときは、道具を残さず役立てたいものです。

二刀流だからといって、かならずしも2本を同時に持って戦うわけではありません。

だって、そんなことをしたら戦いづらいじゃないですか。

二刀流の真意は、2本を同時に持つことではありません。

1本の刀を片手であつかえるようにすることです。

右手に1本、左手に1本をもって練習をすると、片手で刀をあつかえるようになります。

そのための二刀流なんです。

よく刀は両手で1本を持つべきだといわれます。

でも、そんなことはありません。

刀は片手で持つものです。

たとえば、馬に乗っているとき、走っているとき、そして沼地や人ごみ。

どれも片手で持った方が動きやすいです。

刀は両手で持つべきだという常識にとらわれず、片手で持ちましょう!

そのほうが便利だから。

それから、

刀は速く振ればいいというものではありません。

詳しくは、水の巻で書きますね。

刀の長さも、関係ありません。

長い刀でも勝ち、短い刀でも勝つ。

それがわが流派です。

今ここでは詳しく書きませんが、一をもって万を知る。

うまくいく道理にそえば、いろいろなことが見えてきます。

がんばりましょー。

五輪書のゆる~い現代語訳もくじ

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