日々の生活の中で、なにかイヤなことがあると、自分の中からわき出てくるマイナスの感情に苦しむことって、ありますよね。
武蔵は『五輪書』のなかで、
「敵をも味方としてとらえる」
という意味のことを言っています。
マイナスの感情は、敵か。味方か。
自分を苦しめるという意味で、ここでは仮に敵だと考えてみたいと思います。
(本来、感情に敵も味方もありませんが)
自分を苦しめるマイナスの感情。
それを味方としてとらえてみると、なにか気づきがあるかも知れない。
一見マイナスの感情も、ぼくらに何か大切なことを教えてくれている、プラスのメッセージなのかも知れない。
『五輪書』を読んで、そんなふうに思いました。
いつもできることではありませんが、ときどきはそんなふうに、マイナスの感情を味方としてとらえて、そこから響いてくるメッセージと向き合ってみる時間も、きっと大切なのでしょうね。
『五輪書』は読み方や解釈のしかたによって、いろいろなヒントが感じられるから好きです。