宮本武蔵『兵法35か条』の第1条のゆるい現代語訳です。二刀を扱うことについてです。
第1条 わが流派は二刀流
刀はふつう、右手に持ちますよね。
私の流派は二刀流なので、左手にも持ちます。
この場合、左手にはどんな意味があるのか?
じつは、たいした意味はありません。
左も右も関係ないんです。
要は、刀を片手で扱う。これが大事だと考えています。
刀を片手で扱えるようになると、便利ですよ。戦場、馬上、沼、川などなど。
あとは、走りながらとか、もう片方の手に道具を持っている時なんかも便利です。
片手で刀を持つと、はじめは重く感じるかもしれませんが、だんだん慣れてきます。
例えば、弓を練習していれば、だんだん弓の力がアップしてきます。
馬に乗っていれば、乗馬の腕前がだんだん上達してきます。
船乗りは船をこぐのに慣れてきます。
農民は農具をあつかうのに慣れてきます。
同じように、刀も片手で持つことに慣れてくれば、自在に操れるようになります。
ただ、人によって腕力の強弱があります。自分にあった刀を選んでくださいね。