宮本武蔵『兵法35か条』の第3条のゆるい現代語訳です。今回は「刀の持ち方」について。いつもお読み頂いてありがとうございます。
第3条 刀の持ち方
ここでは、刀の持ち方についてお話しますね。
刀を握るとき、親指と人さし指は浮かすようにします。
中指は浮かすでもなく締めるでもなく。
薬指と小指はギュッと締めます。
刀を構えるときも、相手の攻撃を受けるときも、本来の目的である「斬ること」を忘れてはいけません。
それを忘れてしまうと、刀が活きません。
刀を活かすには、つぎのようにします。
刀も手も、いつでも反応できるようにスタンバイし…
凝り固まらず…
「斬る」という本来の目的を忘れずに…
心やすらかでいるようにします。
手首が巻きつかないようにし、ひじは伸ばし過ぎず、曲げすぎず。
腕の上部は力を抜いて、下部に力を込めて刀を持ちます。
以上が、刀の持ち方です。