宮本武蔵『五輪書』水の巻(1)の現代語訳です。心について書かれています。
心のもちかた
ふだん通りが一番です。
心は広く、まっすぐに。
張りつめず、ゆるまず、片寄らず。
心を真ん中におくイメージです。
そして
心を静かに揺るがせましょう。
その揺るぎが、片時も揺るぎやまないように。
揺るがない心がいいのではありません。
動じない心がいいのではありません。
揺らいでいいんです。
心を揺るがせて、いろいろなことを感じていきましょう。
体の動きが止まっていても、心まで止めないように。
体が忙しく動いていても、心まで忙しくならないように。
そんなふうに心がけていきたいですね。